一般に市販されている3Dプリンターで使用される素材の主流は光硬化ポリマーで、次いで熱溶解性樹脂( サーモプラスチック )。金属部品を造形する3Dプリンターは構造が複雑で、大変高価だ。プリンター本体だけで数千~数万ドルはする。
同レポートによれば、2013年度に販売された金属3Dプリンターは 348台で、198台販売した前年度比で 75.8%の増加。主要購入者は医療、歯科および航空宇宙産業で、主に試作品製作目的だという。
だが、すぐにもこうした金属3Dプリンターが一般家庭にも普及する、と期待するのは早計だ。
Wohlers Associates 代表の Wohlers 氏は次のように指摘する。「同じ3Dプリンターとはいえ、金属造形タイプはまったくの別物。作業温度も高く、家庭用として使うには安全対策上問題がある。サポート材除去も簡単ではなく、帯鋸やグラインダーといった金属加工現場で使われるようなツールが必須で、知識も必要だ。樹脂造形タイプの3Dプリンターでもそれなりに難しさがある以上、一般消費者が金属3Dプリンターでの造形に乗り出すとはとても思えない」。
また、同レポートでは、2013年度の3Dプリント製品および3Dプリント サービスの市場規模は30億7千万米ドルで、前年度比 34.9%の伸び率だという。
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