2014年12月12日金曜日

TechShop と富士通が「モノ作り体験」提供で協業

米国発:米国内8か所でモノ作りワークショップ事業を展開する TechShop.Inc. は現地時間5日、「 TechShop Inside! — Powered by Fujitsu 」を、富士通株式会社および米国富士通研究所( FLA )と共同で開始すると発表した。

同プロジェクトは、全長 7.3 m のトレーラー内に TechShop の保有する小型3Dプリンター、Universal Laser Systems 製レーザーカッター、富士通製タブレット PC「 LIFEBOOK 」等、TechShop で最も人気の高い最先端ツールを装備し、米国各地の教育機関を訪問して若い世代にモノ作り体験を直接提供するというもの。TechShop と富士通の戦略的提携の第一弾で、今後更なる拡大が見込まれるメイカーズ ムーヴメント推進を目指す。

「 TechShop Inside! 」ではデジタル製造工程をじかに体験することによって、科学、技術、工学、芸術、数学( STEAM 分野 )への生徒達の興味関心を高めるという狙いもある。

カリフォルニア大学バークレー校教授 Henry Chesbrough 氏は今回の TechShop と富士通の協業について、「オープン イノベーション実践の新たな方向性を拓くものだ」と述べている( 同氏は、「オープン イノベーション」の提唱者 )。

「 TechShop Inside! 」はナパ市内で開催された「第1回オープン イノベーション世界会議( WOIC )」で初披露された後、サンフランシスコ市内の学校を訪問し、課外プログラムの一環として生徒達に体験学習を提供することになっている。

ベイエリアの各種教育機関は、同協業プロジェクトを今後のプログラミング教育へ活用するため、両社との協議に入っている。「 TechShop Inside! 」導入検討を始めているのはマルベリースクール、ロスアルトス学区、サンノゼ図書館、サンタクララ郡図書館など7つの学校や公共施設( 今後、TechShop は同様の取り組みを日本国内でも実施する予定 )。