2015年5月23日土曜日

まるでブリーフケース ?! のように持ち運び可能な FFF 3Dプリンター「 Focus 」

オランダ・リンブルフ州発:3Dプリント技術の最新イノベーション関連報道を見ると、3Dプリンターのさらなる小型化・高速化、高解像度化という事例がほとんどで、今まで見たこともないようなまったく新しい概念の3Dプリンターが登場したというケースはむしろ少ない。

昨年5月、工業製品デザイナー Floris Hoff 氏によって設立されたスタートアップ 3D By Flow ( マーストリヒト市 )が現在、Kickstarter 上で資金調達中の新型3Dプリンター「 Focus 」は、Hoff 氏自身が3Dプリンターを使用した経験から生まれた新コンセプトの FFF 機。同機の最大の特徴は、マルチメタリアル対応の「折りたためる」デスクトップ3Dプリンターということだ。

「 Focus 」は移動時には、まるでブリーフケースのような姿に変わる。マグネット着脱の交換式エクストルーダーを採用し、ABS、PLA といった標準的なフィラメントから、木質素材、バイオラバー、ナイロン、ブロンズ、セラミック、そしてチョコレートやクリームチーズといった食用素材まで幅広い材料に対応可能な仕様となっている。

さらに「 Focus 」は造形ベッドが固定式のため、面倒なキャリブレーションなどのセットアップ工程も一切不要だという。折りたたまれたプリンター本体を展開して、素材に応じたエクストルーダーを取り付け、プリントする3Dデータファイルを送信するだけでよい。

「 Focus 」の主な仕様:
3Dプリント技術:FFF
最大造形サイズ:215 x 220 x 160 mm
ノズル径:φ= 0.4 mm( 標準 )、0.25 / 0.6 mm 
本体折りたたみ時サイズ[ L x W x H ]:440 x 325 x 300 mm 
本体最小展開サイズ[ L x W x H ]:440 x 325 x 300 mm 

本体最大展開サイズ[ L x W x H ]:440 x 325 x 460 mm 
本体重量:7kg 
シャシー:高級アルミニウム / ステンレススチール
外装:硬質プラスチック
ステッピングモーター:Nema 17, 1.8 ° 、1/32 マイクロステッピング
XY軸位置決め:200 μm( 6.25 μm マイクロステッピング )
Z軸位置決め:5μm( 0.16 μm マイクロステッピング )

高精度リニアガイド
対応3Dプリントソフト:Slic3r, Cura, Repetier Host 
対応ファイル:STL、OBJ、G-code 
接続方式:USB、SD、Doodle 3D Wi-Fi 



参照元記事