2016年11月19日土曜日

3Dプリント関連国際見本市「 formnext 2016 」に出品された各社新製品について

ドイツ発:今月 15 - 18 日にかけてフランクフルト市内で開催された3Dプリンティングを中心とした最先端技術の国際見本市「 formnext powered by TCT 2016 」には、次のような企業による展示が注目を集めた。

1. Concept Laser GmbH の「 M LINE FACTORY 」:昨年、次世代型 AM 技術コンセプト 「 AM Factory of Tomorrow 」を掲げた同社は、同コンセプトを具現化させたシステム試作品を出展した。パウダー素材処理と生産ユニットを分割、パウダー素材供給とプリント製品除去を同時処理する方式を採用し、大量生産に最適な AM システムだとしている。

2. 3ntr の PEEK代替素材「 nPower 」:イタリアの産業向け3Dプリンターベンダー 3ntr は現在、幅広い分野で高い需要を持つ高機能性樹脂ポリエーテルエーテルケトン( PEEK )に代わる新素材「 nPower 」を参考出品した。「 nPower 」は PEEK に比べて廉価で加工がしやすく、PEEK と同等の耐熱 / 耐水性能を持つとしている( 最高耐熱温度 200 °C )。

3. Roland のセラミック3Dプリンター:DLP 型デスクトップ3Dプリンター「 ARM-10 」を販売する Roland DG Corporation は、同社初となるセラミック専用3Dプリンターを参考出品した。商品化は未定だが、同社では自動車、電気、航空宇宙分野での需要を見込んでいる。

4. Robonze の「 One + 400 」:イタリアの3Dプリンターベンダー Robonze は同社最新製品「 One + 400 」を出品した。医療対応 PEEK、ポリエーテルイミド樹脂、複合素材対応のハイエンド産業用3Dプリンターとのこと。

5. Michelin の「 FormUp 350 」:Michelin SCAFives Group との合弁事業 AddUp Solutions 初の業務用金属加工用3Dプリンター「 FormUp 350 」を出品した。 AddUp Solutions は AM 導入コンサルタントから AM による生産までを統合した新しいソリューションという位置付けで、「 FormUp 350 」は同合弁事業によるハードウェア第 1 弾となる。

6. Prodways の「 ProMaker P4500 」:仏レ・ミュロー市に本部を置く産業用3Dプリンターベンダー Prodways は SLS 大型造形用3Dプリンター「 ProMaker P4500 」を出品した。30W レーザーのスタンダードモデル「 ProMaker P4500 SD 」から 100W レーザーの最高機種「 ProMaker P4500 HT 」の4機種で構成されている。

7. Stratasys の新型「 Fortus 900mc 」:米 Stratasys は独 Siemens AG と共同開発した「 Fortus 900mc 」の新型製品を出品した。「 Fortus 900mc 」は大型造形用 AM 複合機で、同社のクラウドベースプリントソフト「 GrabCAD 」との連携や、遠隔操作による内部モニタリングも可能にしている。

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