2017年3月2日木曜日

伊 WASP がグルテンフリーフード3Dプリンター試作機を発表

イタリア・エミリア-ロマーニャ州発:クレイハウス建造用超大型デルタ型3Dプリンター「 BigDelta 」開発元 WASP C/O CSP S.R.L. はこのほど、ペーストリー化したグルテンフリー食材の3Dプリントシステムの試作機を発表した。

この試作機は、1 月下旬に開催された世界最大の製菓 / 製パン企業展「 SIGEP 2017 」で参考出品されたもの。同社によると、この試作機はグルテンフリー食材開発会社を経営するシェフの Francesco Favorito 氏と共同開発したもの。ベース機は同社のデルタ型3Dプリンター「 DeltaWASP 20 40 」で、70 - 80°C に保たれたエクストルーダーノズルから半調理状態で出力されたペーストリーを、オーブンで更に加熱して提供する。WASP では SIGEP 2017 の出品以降、試作機の改良を続けている。

グルテンフリー食材の3Dプリントは WASP の他にも先月 25 日、ボローニャ市内で開かれた食の科学イベント会場でも披露されている。出品したのは建築家でデザイナーの Francesco Bombardi 氏で、同じく3Dプリントを含むデジタルファブリケーションによる新しい料理法を開発するファブラボ「 OffiCucina 」の創設者。

3Dプリント調理の利点は食材ロスが少なくすみ、またオンデマンドで調節可能なため厳密な規定食も容易に提供できることにある。WASP はこのデルタ型グルテンフリー食フード3Dプリンターの実用化時期について具体的には明らかにしていない。




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