2017年7月16日日曜日

ISS 設置の3Dプリンターが高耐久 / 高耐熱素材対応に

米国発:Made In Space, Inc. はこのほど、国際宇宙ステーション( ISS )に同社が運搬設置した AM 設備( AMF )3Dプリンターが高耐熱性能に優れるポリエチレンイミン / ポリカーボネート( PEI / PC )素材でのプリントを開始したと公表した。

PEI / PC は航空宇宙用途に多用されているポリマー素材で、今後は ISS 内で高耐久性が要求される部品製造も可能になる。Made In Space 製の AMF でこれまで対応していたのは ABS および GreenPE 素材で、今回の PEI / PC の追加対応により、取り扱い可能な素材は 3 種類となった。PEI / PC の引っ張り強さは ABS のほぼ 3 倍あり、人工衛星の外装材や旅客機客室、医療分野に使用されている。同社が ISS に設置した AMF の最大造形サイズは 140 x 100 x 100 mm、解像度は0.1 - 0.44mm、垂直解像度は最大 75 μm 。

同社によると、PEI / PC 素材を現在開発中の「 Archinaut Development Program 」でも使用可能にすることも視野に入れている。同プロジェクトは3Dプリンターと数基のロボットアームとを組み合わせた組立自動化システムで、船外 / 船内活動用補修部品をはじめ、衛星の組立までも一貫して実行できるようにすることも可能だという。

参照元記事1.
参照元記事2.