2017年7月1日土曜日

超音波で高速出力可能な3Dプリンターの概念モデルを公開

リトアニア発:ヴィリニュス市に本拠を置く各種認証システム向けアルゴリズムおよびソフトウェア開発の Neurotechnology 研究者グループはこのほど、超音波で物質分子じたいを動かして高速出力する「超音波3Dプリンター」概念モデルの試作機を発表した。

プロジェクト主幹の Osvaldas Putkis 博士によると、原理は造形スペースを取り囲むように配置された超音波変換器を制御して「圧力プロファイル」を作り、数 µm 単位で向きを変えたり回転させたりするという。現時点では PCB 基板に小型コンデンサーなどを機械的接触なしで動かした後にレーザー溶着することくらいしかできないが、この新技術は液体状態の対象物でも応用可能だとし、この場合、液体樹脂から短時間で最終生産物が作成できることを意味している。

Putkis 博士によると機械的接触ゼロで所定の位置まで精確に移動させたり回転させたりが可能なので、静電気に極めて敏感な極小電子部品の製造にも最適な点も挙げている。同社はこの「超音波3Dプリント」技術の特許を申請中だ。





参照元記事1.
参照元記事2.