2014年1月20日月曜日

トロント公共図書館が 3Dプリンター体験を利用者に提供

図書館はもはや、ただ静かに勉強をする場所ではなくなった。
トロント公共図書館は同図書館のデジタルハブ化プログラム、「Digital Innovation Hub」の一環として、同レファレンス図書館とフォートヨークに完成した新図書館の2館に 3Dプリンターを含むハイテク機器を導入し、今年度前半にもオープンさせる。
デジタルハブ化プログラムで導入されたデジタル機器には iMac や MacBook Pro をはじめ、Adobe Creative Suite、Final Cut Pro など、初心者向けから高度なプロユース製品まで揃える。
「あらゆる人に情報と知識のアクセスを開放することは、図書館の仕事の1つ。当図書館は無料のインターネット回線を利用する地域住民の集う場になり、また数年前に、館内のワークステーションのほとんどで Microsoft Office を利用可能にした。このようなデジタル テクノロジーが存在すること、そしてそれをいかに活用するかについて、利用者の皆さんに認識してもらうことがその目的だ」と、同図書館情報アクセス管理担当の Paul Trumphour 氏は言う。
3Dプリンターに関して言えば、銃の製造が可能になったなどのニュースが話題に上ったり、また 3Dプリンター自体もコンシューマー向け普及機種が多数売られているものの、一般的には 3Dプリントと聞いてもピンとこない人がほとんど。図書館利用者に実際に 3Dプリンターに触れてもらうことでこの状況も変わるだろう、と Trumphour 氏。
トロント公共図書館の利用者は、3Dプリント講座やワークショップに申し込みができる。各講座では使用材料の種類、3Dスキャンしたデータから 3Dプリントアウトするプロセス、安全な作業について学べる。
「利用者には Thingiverse のような 3Dデータ配布サイトにアクセスしてもらい、配布サイトからダウンロードした 3Dイメージからスタッフの指導の下、自ら3Dプリントできるようにすることを目指したい Trumphour 
トロント市 レファレンス図書館における「Digital Innovation Hub」の正式なオープン日時はまだ未定だが、数週間後になるという。