2014年10月20日月曜日

e-NABLE、5歳の少年に3Dプリント義手を贈呈

米国テキサス州発リーグシティに住む5歳の少年が、3Dプリンターで作られた義手を贈られた。

現地時間 17日、Keith Harris 君は通学する Sandra Mossman 小学校のクラスメートとハイタッチして嬉しそうに新しい手を披露した。「はじめてこの手をつけた時は使い方が難しそうだって思ったけど、すごく気に入ったよ」。

Keith Harris 君は合短指という先天性疾患のため、右手首から先が正常に発育しない状態で生れた。母親の Kim さんは、この新しい右手のおかげで Keith 君がそれまで閉じこもっていた殻から抜け出したという。「息子はとっても活き活きとして、自信を持つようになった。こんなこと初めてよ」。

Keith 君の新しい右手を提供したのは、3Dプリント人工装具コミュニティの e-NABLE。同コミュニティは、南アフリカに住む手首から先が欠損した子どもに安価な義手を3Dプリントで製作するために設立された。以来、エンジニア、療法士、工業デザイナーなど世界中の賛同者らが、各専門分野の立場から義手などの人工装具を必要としている人々の支援を続けている。

「4万ドルもする一般的な義手なんてとても手が出なかったし、成長期だからすぐ新しい義手に交換しなければならない。私達親子は今回、無料で贈呈されたけれど、製作費用は 50ドルほどかかっているの」

Keith 君は、テキサス州では初の3Dプリント人工装具を贈られた子どもだという。Keith 君はこの3Dプリント義手で握手するだけでなく、スポーツも、キックスケーターにさえ乗ることができるようになった。

同様の事例として、父親に作ってもらった義手を贈られたマサチューセッツ州の Leon McCarthy 君もいる。彼の場合、YouTube で3Dプリント義手製作方法を見た父親から3Dプリンターで製作した義手を贈られている。

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