2015年9月22日火曜日

低コスト & 環境にも優しい3Dプリンタブルな太陽発電パネルを開発

スペイン・カタルーニャ州発:バルセロナ材料科学研究所( ICMAB )が設立したハイテクベンチャー Oxolutia はこのほど、3Dプリントで製造可能なフレキシブル太陽発電パネル「 Solar Oxides 」を開発した。

「 Solar Oxides 」の素材は導電性酸化物という、自然界に無尽蔵に存在する無害で安定した材料だ。従来、このような太陽発電パネルは単結晶シリコンが使用されてきたが、今回の成果により、低コストで環境負荷の少ない持続可能型発電の新たな選択肢になりそうだ。また、輸送、医療、通信といった分野への応用も考えられる。

フレキシブルな発電パネルを製造するために、開発グループは3Dインクジェットプリントと化学溶液塗布( CSD )材料とを組み合わせ、導電性酸化物の薄膜を形成する方法を採用した。彼らによれば、この技術はデジタルファブリケーションおよび積層造形において新しい市場を開拓するだろうとしている。

同社は 2013 年に試験生産施設を設置済みで、来年には製品プロトタイプを生産する計画だ。

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