2016年1月22日金曜日

太陽光発電パネル一体型、完全自給自足発電の3Dプリンターを開発

米国ミシガン州発:ミシガン工科大学( MTU )付属 オープンサステナビリティテクノロジーセンター( MOST )准教授 Joshua M. Pearce 氏率いるチームはこのほど、完全自給自足型3Dプリンターを開発、公開した。

同チームによれば、今回開発したのは RepRap ベースのデルタ型3Dプリンターに、自己複製可能な太陽光発電パネル等から成る自己発電 / 自己給電付属装置を組み込んだ可搬型3Dプリンター。同研究所はオープンソース3Dプリンター RepRap をベースに 2,000 米ドルを切る金属3Dプリンターを開発するなど、持続可能技術開発分野から注目を集めている。

同開発チームは次のように述べている。「3Dプリンター販売価格の下落が続き、それと並行してオープンソース適正技術( OSAT )開発も進み、世界の発展途上地域で持続可能な開発用途に使用できる機会も増えつつある。OSAT は各自の用途に応じた最適な調節が柔軟にでき、高度医療で使用される道具からシンプルな農耕用器具まで、幅広く応用できる」。3Dプリンター本体との取付部分には3Dプリント製品が一部使用されている。

同開発チームはこの方法を採用すれば、従来では 2,500 米ドルほどかかっていた導入経費も約 1,000 米ドル圧縮することができ、太陽光発電パネル等を組み込んだ可搬3Dプリンターを用意することができるとしている。また同研究センターが無償提供するツール変更機能によって、通常の3Dプリンターから PCB ミル、ビニールカッター、ペーストプリンター等へと柔軟な変更も可能だ。

同センターは昨年、 再生プラスチック樹脂から3Dプリンター用フィラメントを開発する研究で、Ford Motor Company Fund の主宰する「 Ford College Community Challenge 」から 25,000 米ドル の資金提供を受けている[ → 関連参考記事 ]。

参照元記事1
参照元記事2