2016年4月22日金曜日

両脚を失ったカモ、3Dプリントの「義足」で救われる

米国ウィスコンシン州発:凍傷で両脚を失ったカモの Phillip 君は、安楽死処分の寸前に新しい「脚」を得て、再び歩けるようになった。Phillip 君を救ったのは、地元中学校教師と教え子達、そして学校の3Dプリンターだ。

動物を多く飼育している家庭の少女から Phillip 君を引き取った Vicki Rabe-Harrison さんは最後の望みとして、オシュコシュ市サウスパーク中学校技術科教師 Jason Jischke 氏に連絡した。Rabe-Harrison さんは Jischke 氏が公開した3Dプリンター動画を見て、最後の望みを託した。

Jischke 氏と生徒達はさっそくゴムライクフィラメントの NinjaFlex® を使用して Phillip 君用の「義足」を製作した。プリントアウトには 36 時間かかった。

Phillip 君は装着3日目には自力で立ち上がれるようになったが、その後も義足の調整は続けられ、6週間後に一応の完成を見た。

Jischke 氏は、「 Phillip が再び生きる道を歩むことができて、本当に良かった」と話す。

Phillip 君はその後、ミルウォーキー市で Brandon / Alyssa Herbst 夫妻が運営する鳥獣保護施設に移った。同施設では常時 20 - 30 人のボランティアがニワトリ、羊、ヤギ、ポニー、カモなどの鳥と動物の世話を担当している。Herbst 氏は、Phillip 君の義足はまだ試作品なので、工学系の大学生がここにやってきて生涯使用可能な完成された義足を作ってくれることが願いだと話している。




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