2016年4月24日日曜日

Shell、3Dプリント製品も使用した超低燃費コンセプトシティカーを発表

オランダ / 中国発:Royal Dutch Shell PLC ( RDSa.L )は「アースデイ」の 4 月 22 日、超低燃費コンセプトシティカーを北京市で発表した。

このコンセプトカーは「プロジェクト M 」と名付けられたこのイニシアティブで開発された。イニシアティブに参加したのは Shell Lubricants 始め、スーパーカー「 McLaren F1 」設計者として高名な Gordon Murray 氏とその会社 Gordon Murray Design、Geo Technology、日本の後藤治氏など。

Murray 氏が 2010 年に発表した3シーターカー「 T.25 」をベースにしたこのコンセプトカーはその殆どが再生利用のカーボンファイバー部品で構成されているが、3Dプリント製品が何点か使用されており、このため従来生産方式より早く、低コスト( 従来の 1 / 4 )で組み立てられるばかりか、買い替え時には丸ごとリサイクルができるという。

Murray 氏は次のように語った。「これは今という時代のためのクルマ。最小限の消費エネルギーで個人の能力を最大限発揮する、という着想を得てもらうために作った」。

コンセプトカーの燃費性能は 70 km / h 走行時 1 ガロン( 3.7853L )当たり約 178 km( 2.6 L / 100km )。重量はベースとなった「 T.25 」より更に軽い 550 kg。最高速度は 110 km / h。サイズ( H x L x W )は 1.5 x 2.5 x 1.3 m。Shell によると、このコンセプトカーが本格的生産に入った場合、従来の家族向け小型車製造に必要なエネルギーの半分ほどで済むとしている。