2016年6月6日月曜日

デザイン変更も反映される世界初の「オンザフライ」方式3Dプリンターを開発

米国ニューヨーク州発:コーネル大学情報科学大学院生 Huaishu Peng 氏率いるチームはこのほど、3Dモデリング作業をしながらプリントアウト可能なオンザフライ方式の3Dプリンター試作機を開発した。

同チームによると、サーモプラスチックの消費量を減らすと同時に3Dプリント作業の劇的な効率化を実現できるとしている。

同チームは市販のデルタ型3Dプリンターのエクストルーダーヘッドを3Dグルーペンのように急速固結する樹脂を押し出すノズルに取り替えた。そして従来の3軸制御に加えて回転およびヨー / ピッチ制御の5軸制御とすることで、これまではできなかった複雑な形状を持つワイヤフレーム構造の3次元オブジェクト造形を可能にしたとしている。3Dモデリングソフト「 Rhino 」のプラグインを同梱し、最適なプリント結果が得られるように自動更新されたデータをプリンター側に送信しながらプリントアウトされるので、「データ修正しながら」のプリントや、プリント作業の中断も可能。このため材料となるプラスチック樹脂の無駄も最低限に抑えられるとしている。

「今回の開発では、人間-コンピューター間の双方向性から、人間-機械間の双方向性を目指している」と、Peng 氏は述べている。今回のオンザフライ方式3Dプリンター開発は、米国立科学財団および Autodesk の後援を受けている。



参照元記事