2016年6月17日金曜日

Local Motors が IBM と共同開発した自動運転ミニバス「 Olli 」を初披露

米国メリーランド州発:量産型3Dプリントカーを世界で初めて開発したアリゾナ州フェニックス市に本拠を置く Local Motors は現地時間 6 月 16 日、同社と IBM が共同開発した自動運転電気ミニバス「 Olli 」をナショナルハーバー市内に建設した同社新工場開所式典に合わせて公開した。

同社によると、「 Olli 」は3Dプリントで製造された最大 12 人乗りの自動運転車。IBM が自動車専用に開発した認知コンピューティングによる自学自習 AI「 IBM Watson Internet of Things (IoT) for Automotive 」を搭載し、乗客とインタラクティブなやりとりを介して目的地まで走行してくれる。披露当日は同社創業者で現 CEO John B. Rogers, Jr. 氏と、「 Olli 」設計者の Edgar Sarmiento 氏を乗せて新工場まで走った。

「 Olli 」は同日付で首都ワシントン D.C. の公道での運用が開始され、今年後半にもフロリダ州マイアミデイド郡、ネバダ州ラスベガス市内での試験運用が予定されている。

「 IBM Watson Internet of Things (IoT) for Automotive 」はクラウドベースの自動運転支援システムで、車体に取り付けられた 30 以上のセンサーから読み取った膨大な交通データを収集 / 解析する。専用開発された API 群により、乗客の嗜好や地元のお薦めスポットへの案内も行う。

Local Motors の新工場には Cincinnati Incorporated とオークリッジ国立研究所( ORNL )が共同開発した世界最大級の産業用3Dプリンター BAAM がある。同工場は3Dプリント電気自動車製造拠点の1つとして使用されることになっている他、STEM プログラム公開講座等にも活用される予定だ。

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