2016年10月8日土曜日

3Dプリント製品取り出し時の失敗を防止する「 3Dプリンタープラットフォームシート 3099AB 」

日本発:3M Japan Limited は 10 月 4 日、FDM /FFF 3Dプリンターで出力した3Dオブジェクト底面の「反り」に起因するトラブルを解消する新ソリューション「 3M™ 3Dプリンタープラットフォームシート 3099AB 」を発表した。

「 3099AB 」は 210 x 180 mm の特殊な耐熱ポリエステルフィルムをベースに、フィルム表面にナノレベルの微細な凹凸構造をもつコーティングが施されたシート。使い方は至って簡単で、造形前に造形ベッド( ヒートベッド / 非加熱型兼用 )に貼り付けるだけで、貼り直しもできる。厚さ 0.1 mm のこのフィルムシート上に3Dプリント出力するだけで、メイカー達の悩みの種だったプリントアウトの失敗や取り外し時の失敗を防止するという。対応フィラメントは ABS / PLA。繰り返し使用もできるが、フィラメントカラーを変更した場合は新しいシートに取り替えることを推奨している。

同社は米国 3M Company( 本社ミネソタ州メイプルウッド )の日本支社。同社には以前から、3Dプリント直後の完成品底面部の歪みや反りといった変形に起因する取り外しの失敗による損壊に関するフィードバックが多数寄せられており、「 3099AB 」を造形ベッドに貼り付けてプリントアウトすれば、冷却時の底面部の反りは一掃され、どのような形状の完成品でも底面は完璧に平坦になり、取り外し時の失敗もなくなるとしている。

「 3099AB 」は現在 Amazon Japan で取り扱っており、販売価格は 1,998 円。海外向け展開は現時点では未定。




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