2016年10月18日火曜日

名画「接吻」の3Dプリント複製作品が公開

オーストリア発:ベルヴェデーレ宮殿オーストリア絵画館( ウィーン市 )は現地時間 10 月 12 日、世紀末ウィーンの代表的画家 Gustav Klimt の名画「接吻 ( 1908 )」の3Dプリントによる3次元複製作品の一般公開を開始した。

同館によると、今回の「3次元複製画」は視覚障がい者に美術品をより身近に感じてもらうための取り組みの一環として制作された。欧州連合( EU )はこのような視覚障がい者に対する「アート作品のバリアフリー化」を推進している。

「接吻」の3Dプリント複製品は無彩色で、サイズも実物よりかなり小さいものの、手で触れるとセンサーが感知して作品解説の音声も流れる仕組みになっている。

3Dプリントを活用した「アートのバリアフリー化」の試みはオーストリア絵画館に限らない。既に米メトロポリタン美術館も「タッチコレクション」を擁しているし、スペインのプラド美術館( マドリード市 )でも昨年 3 月、レオナルド・ダ・ヴィンチ Leonardo da Vinci の「モナ・リザ( 1503 - 1519 )」やフランシスコ・デ・ゴヤ Francisco José de Goya の「日傘( 1777 )」などの名画を3Dプリントレリーフ複製を展示している。また米ミネアポリス美術館およびデンバー美術館、伊フィレンツェ市のウフィツィ美術館でも同様に3Dプリント複製作品展示を先駆けて行ってもいる。

→ 参照元記事1.
参照元記事2.