2015年11月6日金曜日

クラシックレーシングカーが1/2 スケールの3Dプリントカーとして復活

ドイツ・バイエルン州発:Audi の技術部門 Audi Toolmaking はこのほど、1936 年製レーシングカー「 Auto Union Type C 」の1/2 スケールの忠実なレプリカを3Dプリントを使用して製作した。

今回、同部門が製作したのは Audi の前身 Auto Union がレース専用に開発した「 Type C 」。このレプリカ製作に当たり、選択的レーザー焼結方式( SLS )金属3Dプリンターが使用された。Audi によると、現在、同社組立工場では最大長 240 x 最大高 200 mm までの鉄およびアルミニウム部品は既に SLS3Dプリンターで生産しているという。3Dプリント方式の利点は従来の加熱成形、ダイカスト成形より密度の高いパーツが製作可能な点を挙げている。

Audi 生産部門執行役員 Hubert Waltl 博士は次のように述べた。「弊社は今後も生産部門に新技術を導入し、躍進する。現在、提携企業と共に新プロセスの可能性を探求しているところで、最終目標として金属3Dプリンターを連続生産現場に配備することも掲げている」。

今回、3Dプリントによって縮小スケールレプリカとして蘇った「 Type C」は 1930 年代、Auto Union がライバルの Mercedes-Benz とグランプリレースの優勝争いを繰り広げ、共に「 Silver Arrow 」と呼ばれたクラシックレーシングカーの名車。



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