2014年6月14日土曜日

3Dプリンターが8月にも ISSへ

米国発:NASA は 12日、3Dプリンターベンチャーの Made in Space と共同で進めていた国際宇宙ステーション( ISS )専用3Dプリンターの最終試験を終えたと発表した。

カリフォルニア州マウンテンヴューに本拠を置く Made in Space によると、この3Dプリンターは無重力下でも使用可能で、打ち上げ時の衝撃や電磁干渉、振動、インターフェイスチェックなど、述べ2千時間を超える試験を経て、予定よりも早く NASA から正式に認証を受けた。当初は11月に打ち上げられて ISS に搭載される計画だったが、この8月にも SpaceX CRS-4 で打ち上げられて ISS へ運び込まれる見通し。この専用プリンターは多くの市販製品と同様、素材として熱可塑性樹脂を使用する。


この専用プリンターで交換部品等を自前で製作できるようになれば、補給ミッションにかかる輸送経費削減も期待できる。


この専用プリンターは ISS の「微小重力研究グローブボックス」に搭載後、ISS の日常業務に必要な 21の部品を試験的に製造する。これらは実際には使用されず、再び地上に持ち帰った後に科学的解析を実施する。問題が発見されなければ、将来的には ISS 内で3Dプリントされた部品等はステーション内で実際に利用され、3Dプリンターの設備はそのまま「積層造形ユニット」として恒久的に活用されることになる。


参照元記事1