2014年6月21日土曜日

現職米大統領のライフマスクと胸像、3D技術で初めて製作

米国ワシントン D.C.発:スミソニアン学術協会デジタルイメージング専門家チームはこのほど、Barack Obama 米国大統領のライフマスクと胸像を3Dスキャナーと3Dプリンターで製作した。歴代大統領で生前に顔型を取ったことがあるのは初代大統領 Washington や第16代大統領 Lincoln がいるが、Obama 氏のライフマスクおよび胸像は、現職大統領としては初めて3D技術によって作られたことになる。

Obama 大統領のライフマスクおよび胸像は、18日にホワイトハウスで開催された「Maker Faire」イベントで起業家や個人メイカーズの招待客らに披露された。
スミソニアンのチームは今年初め、Obama 大統領の顔を3次元スキャンした。先代大統領の場合とは異なり、呼吸用の細い管を鼻に通して顔に石膏型を当てたままじっと座る必要もなく、わずか5分で大統領の顔のスキャンは完了した。

南カリフォルニア大学の専門家とスミソニアンのチームが「Light Stage」と呼ばれる顔面を3Dスキャンする装置と携帯型3Dスキャナー、そして従来の一眼レフタイプカメラの撮影画像とを組み合わせて3Dデータ化。Autodesk の3Dグラフィックの専門家によってそのデータに高解像度3Dモデリング処理が施され、3D Systems の選択的レーザー焼結造形法( SLS )ハイエンドマシンでプリントアウトされた。胸像は樹脂製で、積層数は 5,000にも上る高精細なもので、完成までに要した時間は約40時間。

3D イメージング専門家 Vince Rossi 氏は次のように評している。「( Obama 大統領のライフマスクは )顔の皺や毛穴まではっきりと分かる」。

Obama 大統領のライフマスクと胸像は、スミソニアン協会の運営するナショナル・ポートレート・ギャラリーのコレクションとして一般公開される。

参照元記事1.
参照元記事2