2015年10月31日土曜日

ISS 用3Dプリント設備が来年前半にも本格運用へ

米国ノースカロライナ州発:カリフォルニア州マウンテンヴュー市に本拠を置く宇宙開発ベンチャー Made In Space, Inc. と、ホームセンター大手 Lowe's Companies, Inc. の研究部門 Lowe’s Innovation Labs( LiL、所在地 ノースカロライナ州ムアーズヴィル )は現地時間 10 月 29 日、国際有人宇宙ステーション( ISS )専用として共同開発した商用3Dプリント設備を来年前半にも 同ステーションに向けて打ち上げ、本格運用に入る予定だと発表した。

両社によれば、この3Dプリント設備は ISS に設置される初の恒久的積層造形設備( AMF )となる。また Lowe's は同社の VR デザインツール「 Lowe's  Holoroom 」第2世代も発表した。Made In Space は昨年 9 月末に ISS に設置された3Dプリント設備を Lowe's と共同開発後、Lowe's と正式に提携し、第2世代「 Zero-G 」3Dプリント設備開発を続けていた

ISS に設置される3Dプリント設備について、同設備管理は Made In Space が担当するが、プリント設備には Lowe's のロゴマークが表示される。

LiL の専務理事 Kyle Nel 氏は次のように述べている。「これは宇宙空間初のハードウェアストアだ。Lowe's は地上における販売方式と同じ方法で、宇宙空間においても必要な道具類を提供可能にする」。

Made In Space 代表取締役社長 Andrew Rush 氏は、今回の協業は、有人宇宙探査の可能性を開拓する同社の長期的目標への第1歩だと言う。

「 Lowe's との協業は宇宙技術開発から惑星探査まで、非常に有効な手段だと考えている。航空宇宙産業の今後の成長にとって不可欠なばかりか、この業界に対する一般の人々の認識にとっても非常に重要なものとなる」。



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