2015年12月5日土曜日

Apple がコンシューマー向けマルチカラー3Dプリンターの特許を出願中

米国カリフォルニア州発:米国特許商標庁( USPTO )は現地時間 12 月 3 日、Apple Inc. の出願したマルチカラー3Dプリントを実現させる技術に関する特許出願文書を公開した。

現在、3D Systems の「 Cube Pro 」や 来年にも販売開始予定の HP「 Multi Jet Fusion™ 」搭載3Dプリンターといった業務用ハイエンド向け製品を除き、廉価な一般コンシューマー向け製品のマルチカラー化は進んでいないしかも業務用機種では「手頃な」価格帯でも高級車1台と同程度の高額な買い物だ。今回公開された同社の特許出願文書「カラーオブジェクト3次元プリントのための方式と装置( 2014年 5 月 30 日付 )」によると、フィラメント供給とは別に着色用ノズルを備え、プリント作業と並行して着色するまったく新しい方式が提案されている。

プリントと同時に着色する方法として、1). 積層 / 着色を交互に繰り返す方式 2). 積層終了時点で着色する方式 3). 全方位回転可能なノズルで積層と同時に染料を噴射する方式などが盛り込まれ、非常に効率的かつ低コストでマルチカラー3Dプリントが可能だとしている。

同出願文書によれば、たとえば「色情報の埋め込まれた3Dモデルデータを販売し、それを購入した顧客が、特許出願中のマルチカラー機構対応3Dプリンターで出力する」ことも実現できるとしている。

同社はこの他にも既に3Dプリント関連の特許を出願済みだが、同社が今後、3Dプリンター製品を発表するかどうかは現時点では不明だ。

この特許出願文書の発案者 Howard A. Miller および Geoffrey Stahl 氏は、Apple のゲーム / グラフィックスソフトウェア部門責任者で、iOS、OS X の技術開発に携わっている.

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