2015年2月23日月曜日

G-code 情報を視覚化する Android アプリ「 GCodeInfo 」

ドイツ発: マインツ市に住む Mathias Dietz 氏は、昼は IBM の ソフトウェア定義ストレージ「 Spectrum Scale 」プロジェクトでソフト開発に従事するエンジニア。帰宅後は3Dプリンターを動かし、3Dプリント技術をさらに簡単に、効率良く扱えるようにするためのコード書きをして過ごしている。

そんな Dietz 氏だが、3Dプリントのスライス工程でのトラブルには悩まされてきた。skeinforgeslic3r といった既存スライサーツールの素晴らしさは賞賛しつつも、スライス後の3Dデータチェックをもっと手早く行えないものか、その方法を探してきた。だが、既存ツールではG-code 情報すら満足に提供するものはなかった。

「そこで、GCodeInfo を書こうと思いついた。アプリを作成することで、使用材料やコスト、プリント速度最適化といった情報が分かるようになると考えたからだ」。

Dietz 氏はこの Android 端末用アプリ「 GCodeInfo 」に留まらず、これをベースにG-code を視覚化して3Dプリントのシミュレートが行える「 GcodeSimulator 」も開発した。「驚いたことに、G-code の視覚化は簡単だった。重要な必須情報はすでに GCodeInfo が提供してくれていたからだった」。

「 GCodeInfo 」最新版[ 現時点では ver. 1.09 ]では3Dプリントモデルファイルを解析し、プリント時間や単価などの情報が表示される。また、プリントアウトに必要なフィラメント長、レイヤー高および必要なレイヤー数、レイヤー間のプリント速度の差によるプリント時間なども教えてくれる。

「 GCodeInfo 」は Google Play ストア上で無料配布されている。対応プラットフォーム要件は Android 4.0.3 以上。

参照元記事