2015年2月22日日曜日

3Dスキャン&3Dプリントでミケランジェロの傑作を忠実に再現! 

米国 / イタリア発:カリフォルニア州オークランドに本拠を置く Studio FATHOM は同州のブロンズ鋳造 Artworks Foundry および3Dスキャニングを専門とする Scansite と共同で、ミケランジェロの傑作彫刻群を精巧な3Dプリント 縮小レプリカとして再現するプロジェクトに取り組んでいる。

このプロジェクトはミケランジェロ作品の複製製造を認可されている美術品保護組織 Renaissance Masters, LLC の依頼により進められており、有名な「ピエタ」をはじめ 28 のミケランジェロ彫刻群を、Marinelli Pontifical Foundry によって 20 世紀前半に製作されたレプリカから忠実に再現するという試み。Scansite 技術者が最新の3Dスキャン機器で全身の「型」を取って3D点群( ポイントクラウド、PCL )データに変換した後、その STL ファイルを使用して Studio FATHOM が3Dプリント化する。今度はその3Dプリントアウトをベースに Artworks Foundry が伝統的な「ロストワックス法」でブロンズ鋳造して複製を製作するという流れ。

Studio FATHOM の代表 Rich Stump 氏は次のように述べる。「本プロジェクトの非常にユニークな点は、3Dスキャンと3Dプリントという技術を、1千年以上もの間変化することなく続いてきた業界において実用化したということにある」。