2015年12月22日火曜日

Airbus APWorks が金属 AM システム「 MetalFAB1 」導入へ

オランダ・北ブラバント州発:Airbus S.A.S の完全子会社 Airbus APWorks はこのほど、アイントホーフェン市内に本拠を置く3Dプリンタースタートアップ Additive Industries B.V. ( AI )の次世代ハイエンド金属積層造形( AM )システム「 MetalFAB1 」導入と、「 Additive Industries Beta Program 」参加を明らかにした。

Airbus は今月 2 日、Autodesk と共同開発した航空機客室用パーティション「 Bionic Partition 」を公開したばかり。これは Airbus APWorks の開発したアルミニウム・マグネシウム・スカンジウム合金「 Scalmalloy 」を採用して直接金属レーザー焼結方式( DMSL )3Dプリンターで製作されたもので、大幅な軽量化と CO2 削減が見込めるという。同社は今後、この新しい3Dプリントパーティションを来年以降に生産予定の「 Airbus A320 」で使用する計画だ。

「 MetalFAB1 」は金属造形用のモジュラー型積層造形総合システムで、AI によると同システムは生産現場の要請に応じた柔軟なカスタマイズが可能であり、その生産能力は既存機種の最大 10 倍で、省コスト化も実現したという。AI は航空宇宙、医療、ハイテク機器、自動車といった産業の厳しい要求にも対応できる高信頼度の金属3Dプリンター市場で地歩を築きたい考え。

Airbus APWorks 代表取締役社長 Joachim Zettler 氏は次のように述べている。「 MetalFAB1 統合 AM システム 導入により、AM 製品の一貫性向上と生産コスト削減を同時に実現可能になると期待している」。

AI は今月初め、独 AM ベンダー大手 EOS GmbH と特許ライセンス契約を締結している。

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