2015年12月19日土曜日

子供達がハンディを持った子供達のために3Dプリント義肢を製作

カナダ / 米国発:ジャックマン アヴェニュー小学校第 5 学年の児童とジャーヴィス高等学校の生徒達は、トロント市参考図書館で共同で3Dプリント義肢の製作に励んでいる。

米国に本部を置く世界的規模の3Dプリント人工装具提供 NPO、e-Nable のボランティアの助けも借りて、児童生徒らはカナダで初めて実施された「 hand-a-thon 」に参加した。同図書館は手首から先を欠損した子供達に寄贈するために、この運動に協賛し、児童生徒らに製作の場を提供した。

第 5 学年担当理科教師 Sylvia Kwan 氏は研究休暇中に e-Nable の存在を知り、トロント地区学校運営委員会に子供達による発明クラブ創設に加わった。同図書館にはデジタルイノベーションハブがあり、3Dプリンターも所有している。第 5 学年の理科で人体の構造を学びながら、快適に動作する義肢を製作するため、同じトロント市内のジャーヴィス高等学校に通う生徒達と協力して取り組んだ。

9 歳の Artash Nath 君は 5 歳の妹と共に、子供向け義肢の3Dプリント製作を行った。テレビより3Dプリンターのほうが好きだという Artash 君は、このように言っている。「クラスで作った義肢がハンディキャップを持った子供達に贈られるなんて、なんて素晴らしいことだと思った」。

また、ウェストバージニア州ハッティントン市に住む 6 歳の少年も、地元のマウントウェスト コミュニティ工科大学( MCTC )工学部の学生達と彼らの指導教官 Ted Triplett 氏が3Dプリントで製作した左手の義肢を贈られた。同氏および学生達は、今後も開発と改良を続ける意向で、来年春には電子回路も使用したバージョンを製作したいとしている。

参照元記事1
参照元記事2