2015年12月11日金曜日

大型造形用 FDM 3Dプリンター「 Atlas 」に改良版が登場

米国コロラド州発:コロラドスプリングス市に本拠を置く Titan Robotics Ltd. は同社初の大型ハイエンド3Dプリンター「 Atlas 」の改良版「 Atlas 2.0 」を発表した。初号機は昨年5月にリリースされている。

「 Atlas 2.0 」は、初号機の最大造形容積( 762 x 762 x 1143 mm )をさらに上回る 915 x 915 x 1220 mm にまで拡張され、高耐久 CNC パーツ、安川電機製 AC サーボモーター、新開発の高温潤滑剤、24 時間無休カスタマーサービスなどが含まれる。ヒートベッドも新たに開発され、また初号機と同様、密閉型の造形室内は常に 85 °C に保たれる。本体フレームは堅牢なスチール製で、3Dプリントソフトウェア Simplify 3D が付属する。

「 Atlas 2.0 」のプリント速度は 150 mm /s、移動速度は 600 mm /sで、ABS、PLA、PETG、ナイロン、TPE、Ninjaflex などほぼ全ての市販フィラメントに対応する。初号機および「 Atlas 2.0 」共に柔軟なカスタマイズが可能で、オプションでデュアルエクストルーダー仕様に変更できる。

同社は3年前、Clay Guillory 氏によって設立された。Guillory 氏は Diversified Machine Systems で 3 / 5 軸 CNC マシニングセンターの設計に携わっていた経歴を持つ。同氏はこの時の経験から、3Dプリンターにも同等の精度が必要だと考え、自宅ガレージで同社を立ち上げた。同社の産業向け FDM3Dプリンターは「 Atlas 」の他に「 Hyperion 」がある。



参照元記事