2015年12月13日日曜日

SW 最新作、あの C-3PO コスチュームも3Dプリントで製作

米国発:今年最大のイベント( と言ってもクリスマスではない )、映画「スター・ウォーズ( SW )」シリーズ最新作「フォースの覚醒」公開まで1週間を切った。新顔のボール型ドロイド「 BB-8 」などが既に話題に上っている中、同シリーズ全編に出演した人間型ドロイド「 C-3PO 」に扮してきた英国の名優 Anthony Daniels 氏によると、最新作の撮影現場では3Dプリントが活躍したという。

今年 69 歳になる同氏は最新作で、3Dプリントで製作された「 C-3PO 」コスチュームを着用して撮影に臨んだ。

同氏はタイムズスクエアで開催された「スター・ウォーズ」最新作関連イベントでの取材に応じ、秘密厳守の最新作自体についての言及は避けつつも、初めて体験する3Dプリント「 C-3PO 」コスチューム着用体験を語った。

同作監督 J.J. Abrahams 氏は当初、別の俳優にこの3Dプリントコスチュームを着用させ、Daniels 氏には声の出演を依頼していたが、「自分が中に入って演じたいが、着脱がもっと早くできればいい」。制作陣が出した答えが、その場で改良可能な3Dプリントでコスチュームを作ることだった。Daniels 氏によれば、今回製作された3Dプリント「 C-3PO 」コスチュームの重量は以前のモデルとほぼ同じだが、「はるかに手早く着脱できるようになった。中はすぐ暑くなるから、これは重要なんだ」。

結果的に、この3Dプリント「 C-3PO 」コスチュームの採用は撮影現場で大いに威力を発揮した。「砂漠の砂はどこにでも入り込み、ヒンジ部分でガリガリ言ったりする。3Dプリント最大の利点は、試作品がその場ですぐ作れることだ。以前なら頭部の着脱に 30 分はかかっていたものが、今は 10 秒もかからない。とても気に入っている」。

以前の「 C-3PO 」コスチュームは約 14 kg もある合成樹脂とグラスファイバーからできており、着脱に 2 時間はかかったという。同シリーズのエピソード 6「ジェダイの帰還[ 1983、デジタルリマスター版の「特別篇」公開は 1997 ]」撮影時に使用していたコスチュームの価格は当時のレートで 300,000 USD もしていた。今回、撮影現場で3Dプリントしたコスチュームははるかに安価で、しかも容易に取り扱えた。

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