2015年4月26日日曜日

「トランスフォーマー」のように自律変形する4Dプリントを豪研究者グループが開発

オーストラリア・ニューサウスウェールズ州発:ウーロンゴン大学の研究者グループは現地時間4月 22 日付のプレスリリース上で、独自の「4Dプリント」技術を発表した。

プレスリリースおよび学会誌 Macromolecular Rapid Communications 電子版 10 日付寄稿記事によれば、同グループは特性の異なるハイドロゲル( N-イソプロピルアクリルアミドとアルギン酸ゲル )を使用し、強靭性と柔軟性、適応性と強度を用途に応じて変化できるようにした4Dプリントを開発した。今回試作したのは「スマートバルブ」で、通常の3Dプリント製品にハイドロゲルで作成した弁を組み合わせ、弁が水温約 30 °C を境に水温を感知し、自律開閉できるという。言ってみればこの4Dプリントで、「トランスフォーマー」のような装置が作れるようになるわけだ。

同グループリーダーで同大学化学部教授 Marc in het Panhuis 氏は次のように述べている。「4Dプリントの素晴らしい点は、プリンターから取り出したら即、使用可能なデバイスになること。仕上げ組立等の工程が一切不要な点にある」。

この「4Dプリント」技術は、たとえば医療、ソフトロボティクス、建設、軍事分野への応用が期待できるとしている。


参照元記事1
参照元記事2
参照元記事3