2015年4月27日月曜日

Microsoft、HP など業界大手が .STL に代わる新規格を近日中にも発表

米国ワシントン州発:今月 13-15日にかけて開催された「 3D Print Week in NYC 」で、HP 3D Printing のグローバルビジネス部門トップの J Scott Schiller 氏は、Autodesk、HP を含む業界大手各社が参加して3Dプリント規格見直しに向けた新しいコンソーシアム立ち上げを近日中に発表することを明らかにした。

Microsoft はこれに付随して、今月末に開催される開発者向け年次カンファレンス「 Build 2015 」の「 Windows 10 における3Dプリントアプリケーションおよびサービス開発」というセッションで、次世代3Dプリントファイルフォーマットを発表する。同社は 2013 年、OS レベルでの3Dプリント対応を Windows 8.1 で実現させているが、現行規格の1つ「.STL 」は既に時代遅れとの認識を示していた。

 .STL ( = Stereolithography )は、市販の3Dプリンター全機種で使用可能なユニバーサルなファイル形式ではない。.STL 形式は 1989 年、3D Systems の共同創業者 Chuck Hull 氏らによって開発された。これは3次元モデルを小三角形の集合体として表現するが、この小三角形の集合体があまりに多いとファイルサイズが肥大化し、また現行3Dプリンターの多くが .STL 形式のサポート可能範囲を超える性能を有している。

Microsoft と同コンソーシアムに参加予定の企業各社はこうした問題を解決し、取り扱いが簡単な統一ファイル規格提供を目指す。.STL では不可能なカラー指定、表面仕上げ指定等も可能にするとしている。

参照元記事1
参照元記事2